出力2,900キロワットから3,100キロワットに増量
東京発電は6月3日、静岡県賀茂郡東伊豆町白田にある「白田川発電所」のリパワリング工事が完了したと発表した。
「白田川発電所」は昭和2年から運転を開始し、白田川と川久保川から毎秒2.07立方メートルを取水。約180メートルの落差を利用して、最大2,900キロワットを発電していた。
東京発電は昨年8月から「白田川発電所」のリパワリング工事に着手し、各種設備の取り替えを行った。
これまでは単輪二射ペルトン水車を3台使って、最大2,900キロワットの発電を行っていた。今回の工事では効率を高めるために、二輪四射二連ペルトン水車1台に取り替えた。
その結果、これまでと同量の水量・落差のままで、3,100キロワットへの出力増を実現。これまで3台だった水車が1台になったことで、巡視や点検などのメンテナンスの労力も大幅に削減できる。
今後も積極的にリパワリング工事を実施
今回のリパワリング工事により、東京発電が東甲信越エリアに保有する73か所の水力発電所の総出力は、18万5,200キロワットとなった。
今後も他の水力発電所のリパワリング工事を続ける方針で、2015年度から2019年度までに、同種のリパワリング工事を10か所の発電所で実施する計画を立てている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
東京発電株式会社のプレスリリース
http://www.tgn.or.jp/teg/20150603_shiratagawa.pdf