近隣住民にとって分かりやすく
清水建設は、6月1日、工事現場等から発生する騒音とその対策効果を近隣住民等に体感してもらうことを目的に、工事現場の騒音シミュレーションシステムを開発したことを発表した。
工事騒音に関して、近隣住民へ説明する際、工事騒音と対策効果を数値化することにより対応するが、説明される側にとっては、音を実感できないため、いまひとつ分かりにくいという問題があったという。

バーチャルリアリティ技術で騒音体感
騒音シミュレーションシステムを使用する際、まず、タブレット端末に地図を読み込ませることで、地図の縮尺を認識させ、騒音対策用の防音壁の高さや遮音性能、設置位置、騒音源の種類等を入力。
システムは、騒音源とその発生位置、騒音対策案にもとづいて、任意の地点で聞こえる騒音を、瞬時に予測・数値化し、立体音響再現技術を駆使したリアルな音として再現するという。
なお、システムへの条件入力は短時間で済むため、近隣住民等へ説明をする際、何度もシミュレーションを繰り返すことができる点が最大のメリットだ。
住民説明会の場で適用
清水建設は、近隣住民とのコミュニケーションツールとして、今後この新システムを適用したい考えだ。
また、工事現場に展開することで、地域に対する説明責任を果たす方針である。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
清水建設 ニュースリリース
http://www.shimz.co.jp/news_release/2015/