JFEバラストエース、北米航路就航船に採用
JFEエンジニアリングは、6月1日、カナダのFEDNAV社より、新造船12隻へ搭載するバラスト水処理装置「JFEバラストエース」を受注したことを発表した。
FEDNAV社はカナダ最大の船主で、アメリカ沿岸警備隊(以下、USCG)規制下にある北米五大湖に主要航路を持つ。USCGは、厳しいバラスト水規制を打ち出しており、北米に就航する船は、その基準を満たした処理装置の搭載を義務付けられているという。

受注概要
「JFEバラストエース」は、2010年に国際海事機関(以下、IMO)の型式承認を取得したバラスト水処理装置だ。
FEDNAV社は、長崎県西海市の大島造船所にて建造中である、バラ積み運搬船7隻について、2016年6月まで順次、「JFEバラストエース」を搭載し、残り5隻については、就航後ドライドック時の2017年秋以降の搭載を予定している。
海洋生態系の保全に貢献
現在、USCGが型式承認した装置はなく、IMOの基準を満たす装置を搭載した船舶については、5年間の就航が認められているという。
JFEエンジニアリングは、USCGの型式承認申請を進めており、将来的には、北米航路を有する世界の船主への採用提案を推進していく方針だ。
また、同社の優れたバラスト水処理システムを通じ、世界の海洋生態系の保全に取り組むかまえである。
▼外部リンク
JFEエンジニアリング ニュースリリース
http://www.jfe-eng.co.jp/news/2015/