トンネル工事の効率化を新システム
大成建設は5月28日、山岳トンネル工事において、トンネルのトンネルの先端を視覚化して警告するシステムを開発したと発表した。
大成建設が開発した小型の高精度傾斜計を用いた切羽前方の地山の予測手法に、坑内変位の計測管理システムを統合させたもので、地山の状況がひと目でわかるシステムである。
切羽前方の視覚化で、状況を直感的に把握
新たなシステムでは高精度傾斜計で得たデータを無線通信で計測ソフトに送り、地山状況の予測グラフや画像を自動で作成。切羽前方の状況がひと目で理解できる画像に加え、数値データを同時に表示できるようになった。
新システムを活用すれば、切羽前方の状況を調べるためのボーリング作業の効率化が図れるほか、最適なタイミングでの支保パターンの変更や、補助工法の計画が可能となる。
今後、大成建設では新システムを、不良地山の出現が予想される山岳トンネル工事や、事前の地表調査が困難な大土被りのトンネルプロジェクトに活用していく。また、NETIS(国土交通省が整備運用する新技術情報提供システム)への登録も行う予定だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設株式会社のプレスリリース
http://www.taisei.co.jp/about_us/release.html