山岳トンネル工事で効果的な排水対策が可能
大成建設株式会社は、山岳トンネル工事で行う排水対策の水抜きボーリングを、最適に計画、設計するための解析手法として「T-WELL_FLO」を開発した。
山岳トンネル施工中に高圧・大量湧水が発生すると、トンネル切羽の崩壊や水没などの危険があり、安全は元より工費や工程に重大な影響を及ぼす。そのため高圧・大量湧水の発生が予測される場合は、事前に排水対策として水抜きボーリングを実施している。
圧力損失を考慮した解析手法「T-WELL_FLO」
従来の水抜きボーリングの計画と設計では、ボーリング孔内の流水とボーリング孔の摩擦抵抗による圧力損失まで考慮できず、予定した水抜き効果が得られない場合があった。
今回、地盤中の地下水の状態を表す「3次元地下水浸透流モデル」と、ボーリング孔内の「管路内流体解析モデル」を連成解析する方法により、状況の変化に対応し排水効果を予測できる解析手法を開発。また、水抜きボーリング孔の数や配置、径、長さなどを最適に設計できるようになった。
「T-WELL_FLO」を水抜きボーリングの計画、設計段階で実施することにより、効果的で安全な排水対策が可能だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設株式会社
http://www.taisei.co.jp/