LNG調達から発電までのバリューチェーン事業
東京電力は、5月21日、タイ発電公社(以下、EGAT)と、LNGの調達から輸送、供給、発電までのバリューチェーン事業に関する協働に向けた覚書(以下、MOU)を締結したことを明らかにした。
MOUの概要
EGATは、タイで新規LNG火力発電所の建設を検討しており、両社は、LNGバリューチェーン事業に関する相乗効果発揮に向け、LNGに関係する情報交換や研修などを実施する方針だ。
また、東京電力は、事業実現にあたり、中部電力と「JERA」を共同設立。世界最大の燃料調達から発電までのバリューチェーン事業構築をめざし、徐々に事業を移管していくという。
なお、MOUの対象範囲は、グローバル市場からのLNG調達、LNGバリューチェーンビジネスモデル、タイにおける発電用LNG受け入れ基地の開発計画および事業性調査など、多岐にわたる。
海外事業を積極展開
東京電力は、燃料調達との好循環を生み出す新しいタイプの海外発電事業の開発に取り組んでおり、今回のLNGバリューチェーン事業の海外展開は、同社初めての試みとなる。
同社は、今後も、国内外で培った技術やノウハウで世界に貢献するとともに、1日も早い福島復興を実現するため、海外事業の収益拡大に向けた事業基盤をより一層強化していくかまえだ。
▼外部リンク
東京電力 プレスリリース
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2015/