蓄電池式回生電力貯蔵装置を受注
株式会社日立製作所が、香港鐡路有限公司(以下、MTR社)から蓄電池式回生電力貯蔵装置2台を受注した。この受注の間には日立の子会社である日立遠東有限公司を通じている。
今回受注したB−CHOPシステムは2015年11月までに納入、2016年2月から運用開始の予定だ。なおリチウムイオン電池を適用した回生電力貯蔵装置が香港にて導入されるのは初となる。
香港の地下鉄全路線に導入予定
B−CHOPシステムは電車が停止する時や減速する時の回生電力を、鉄道の変電所に設置された蓄電池に一時的に貯蔵。これを走行時の電力として再利用することによって、鉄道運行に必要な総電力量を削減するシステムだ。
なお蓄電池は日立ビークルエナジー株式会社製作の車載用リチウムイオン電池を使用する。
現在MTR社では省エネ対策の一環として、鉄道輸送システム全体の使用電力削減や、電力効率を向上するために車上と地上の両面でシステム導入を検討している。
B−CHOPシステムは既存の2路線に導入されることになっており、導入される路線は香港、九龍市街からランタオ島沖の香港国際空港を結ぶ全長約35kmの機場快線。そして中環駅から新界地区南部の駅までを結ぶ荃湾線だ。
各路線の変電所内にB−CHOPシステムを設置。1年間の省エネルギー効果検証を経て、香港の地下鉄全路線に導入される予定だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社日立製作所 ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/