地熱を利用した発電の実用化に向けた調査
三菱商事と九州電力が、熊本県南阿蘇村で地熱資源の調査を開始する。
地熱発電の実用化に向けた調査を行うために、今年1月14日に阿蘇村の「南阿蘇村地熱資源の活用に関する条例」に基づいて地熱資源調査の申し入れを行っていたもの。その後、村内に設置された「阿蘇山西部地域地熱資源活用協議会」の審議を経て5月21日、実施による同意を取り付けた。
地表調査や温泉調査で地熱資源の状況を分析
今後は地下構造を把握するための地表調査、周辺温泉などの現状調査、経年変化を把握するための温泉モニタリングを実施する予定だ。
地表調査では重力探査と電磁探査などの現地調査を9月いっぱいまで実施し、その後は測定値を解析して地下構造モデルを作成し、評価を行う。
温泉調査と温泉モニタリングでは温泉の温度、流量を測定するとともに温泉成分を分析。一部の温泉については定期的に測定と分析を続けることで、季節による変動など経年変化の調査を行う。
調査の結果、地熱資源の確保が期待できる地下構造が確認された場合には、地熱資源開発に向けた検討を進めていく。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三菱商事株式会社、九州電力株式会社のプレスリリース
http://www.mitsubishicorp.com/jp/27598.html