柔軟性と高出力を両立
リコーは、5月18日、圧力や振動により高い発電性能を発揮する新しい柔軟材料「発電ゴム」の開発に成功したことを発表した。
これまで、圧力による発電技術には、圧電材料として、セラミックスや高分子樹脂などが活用されてきた。多くの電力が取り出せるメリットがある一方、壊れやすく重いなどというデメリットも指摘されていたという。
「発電ゴム」の概要
今回リコーが開発した「発電ゴム」は、柔軟性の高いシート状でありながら、高い発電性能を有するのが特長だ。
設置場所については、大面積での利用も可能なため、セラミックスや高分子樹脂に比べ、その用途は格段に広がる。
また、加工しやすいことから、大量生産も期待できるうえ、数百万回に及ぶ負荷試験でも性能劣化は見受けられなかったという。
IoT社会に貢献
近年、圧力や振動、光、温度差、電波といった、身の回りに存在するエネルギーから電力を得る環境発電(エネルギーハーベスティング)が脚光を浴びている。
リコーは、今後、多方面での活用に向け、この新技術の実用化開発をめざし、新規ソリューションを展開しながら、IoT(Internet of Things)社会に貢献していくかまえだ。
▼外部リンク
リコー ニュースリリース
http://jp.ricoh.com/release/2015/PDF/0518_gomu.pdf