モーター駆動天然ガス圧縮機2基を受注
川崎重工がマレーシアのTHヘビーエンジニアリング社(TH Heavy Engineering Berhad)から、モーター駆動天然ガス圧縮機2基を受注したと発表した。なおこれは浮体式生産貯蔵積出設備(FPSO:Floating Production,Storage and Offloading system)に搭載されるものだ。
産出する天然ガスは全長約200キロメートルの海底パイプライン経由でマレーシアLNGティガ社の液化プラントに輸送され、そこから液化天然ガスとして販売される予定だ。
エネルギー・環境ビジネスを展開
FPSOは洋上で採掘した石油や天然ガスから不純物等を取り除いてから貯蔵し、そのまま輸送タンカー等への積出を行う浮体式設備となっている。
これまで一般的に使用されてきた固定式プラットフォームと比較すると、設置や移動、再利用が簡単になる。
川崎重工が供給するモーター駆動圧縮機は、天然ガスを含む随伴ガスをFPSO上で昇圧し、他のプラットフォームに海底パイプラインで圧送するために使われる。
圧縮機はJX日鉱日石マレーシア石油開発株式会社が開発をしている、マレーシアのラヤンオイル・ガス田に設置を予定しているFPSOに搭載される。そのため川崎重工からは、THヘビーエンジニアリング社に圧縮機を供給する。
川崎重工はこれまでに培った経験や社内技術を集め、エネルギー・環境ビジネスを積極的に展開していく。
(画像はホームページより)
▼外部リンク
川崎重工 ニュースリリース
http://www.khi.co.jp/news/detail/20150513_1.html