株式会社大林組は、株式会社スプレッドが開発した完全人工光型植物工場”Vegetable FactoryTM”における事業提携とフランチャイズ事業に関する協議を開始した。
近年、人口増加や地球環境の変化から世界的な食糧需要の増加が危惧され、完全人工光型植物工場に期待が集まる。完全人工光型植物工場の先端企業であるスプレッドは、この問題にいち早く取り組み2014年11月から全世界に向けてフランチャイズ事業を展開中だ。
大林組は、収益基盤の多様化を目的に、建設事業で培った技術やノウハウを活かせる農業分野に着目し、植物工場の最適環境の構築や、省エネルギー化などの研究に取り組んできた。
完全人工光型植物工場は、天候の影響を受けない安定した供給が望める一方、コストや生産性に課題も多く、さらなる技術開発が必要だ。栽培技術のノウハウを持つスプレッドと、生産施設の設計・施工実績が豊富な大林組が協業すれば、国際競争力の高い完全人工光型植物工場の構築も可能だ。
また、大林組は工場建設のみならず、野菜生産事業者として植物工場に参入。スプレッドが一括して販売を受託し、フランチャイズ事業でも野菜の生産量拡大や、両社の収益増加を見込む。
2015年12月末までに事業提携契約およびフランチャイズ契約を結び、その後首都圏における大規模人工光型植物工場建設について検討。2017年度までに、日産3万株規模のレタス工場を稼働。
スプレッドは、5年後をめどに現在のレタス生産を日産2万株から50万株へと拡大。大林組は既に事業化する太陽光型植物工場(千葉県)なども含め、5年後の農業ビジネスの年間売上高30億円をめざす。
▼外部リンク
株式会社大林組
http://www.obayashi.co.jp/
株式会社スプレッド
http://www.spread.co.jp/