既存の燃料スタンドに併設されたものとしては日本初
2015年4月20日、東邦ガス株式会社は、同社が建設を進めていた同社初の商用水素ステーション「日進水素ステーション」が竣工したことを明らかにした。
「日進水素ステーション」は愛知県日進市で建設が進められていた。既存のガソリン・天然ガス・エルピーガスを備えたスタンドに併設された水素ステーションとしては日本初となる。
また、同ステーションは従来のステーション内に水素製造装置を持つ「オンサイト方式」に加え、他箇所で製造した水素を搬送する「オフサイト方式」を採用。水素ステーションの運用ノウハウを蓄積していく。
水素の販売価格は1,100円/kg(税抜)とし、同車格のハイブリッド車と同水準に設定した。同社は燃料電池自動車の普及に貢献していきたいとしている。
クリーンエネルギーとして期待される水素
水素をエネルギーとする「水素自動車」は、低公害車として近年注目を浴びている。
水素は炭素を含まないため、これを燃焼しても二酸化炭素、一酸化炭素、炭化水素などが発生せず、排出ガスが水とNOxだけとなる。NOxの排出量はガソリンエンジン並であるため、クリーンエネルギーとしての期待が高まっている。
日本では1970年代から既にエンジンの研究が進められているが、走行の際に燃料を補給する水素ステーションについても実用化に向けた試みが各社で行われている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
東邦ガス株式会社 プレスリリース
http://www.tohogas.co.jp/corporate-n/press/