大型蓄電池システムを受注
東芝が米国のオハイオ州ハミルトン郡にて再生可能エネルギーデベロッパーであるRenewable Energy Systems Americas社(RES社)と一緒に実施する電力需給調整事業向けの大型蓄電池システムを受注した。
米国においては再生可能エネルギー比率の増加により、生じる系統の不安定さを防止するために周波数調整電力市場を通じての電力調達が始まっている。
リチウムイオン二次電池「SCiB(TM)」を搭載
細かな調整を行う必要があるため、長寿命の東芝製蓄電池システムが評価され受注することになった。なお東芝ではこれまでも、SCiB(TM)を用いた蓄電池システムを展開してきた。
この蓄電池システムは最大出力6メガワット、容量2メガワットアワーだ。約1万回以上の充放電が可能であり長寿命、そして安全性が高く低温動作など特性があるリチウムイオン二次電池「SCiB(TM)」を搭載する。
気象条件により出力が変動する再生可能エネルギーの普及拡大に伴って周波数変動対策の取り組みに用いられる。電力系統にこれだけの規模の大型蓄電池システムが設置されるのは、国内では初めてだ。
欧州ではテルナ・ストレージ社が系統安定化のために導入した蓄電池システムを2014年に納入したという実績があり、スペインでは可搬型蓄電池システム実証試験プロジェクトへも参画している。
(画像はプレスリリースより)
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