2基のIFVを受注
神戸製鋼は、4月14日、マルタ共和国で建設が進んでいるDelimara LNG Regasification Terminal向けに、LNG気化器(以下、IFV)を2基受注したことを発表した。
LNGは約マイナス160度の極低温流体であり、気化時には多大な冷熱エネルギーを放出。近年、この冷熱エネルギーの利用に注目が集まっているという。
冷熱を有効利用
IFVとは、主に海水等を気化熱源として用い、プロパンなどの中間媒体を介して、LNGを気化させるタイプの気化器だ。
LNGが、浮体式LNG貯蔵設備から陸上に供給された後、再ガス化基地の主要設備である同社製IFVにて気化。気化された冷熱エネルギーは、隣接するDelimara発電所にて、ガスタービンの燃料として有効活用されるという。
なお、気化能力は1基、1時間あたり約58トンで、10月に出荷される予定である。
LNG気化器を拡販
神戸製鋼は、1980年にIFVの1号機を出荷して以来、ORVと呼ばれる最も一般的なLNG気化器もメニューにラインアップし、世界トップクラスのシェアを誇る。
今後も、海外におけるエネルギーの需要伸長が予想されることから、同社では、IFVをはじめLNG気化器のグローバル展開を進めていくかまえだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
神戸製鋼 プレスリリース
http://www.kobelco.co.jp/releases/2015/