トンネル工事のコンクリート品質管理作業の負担を軽減
清水建設は4月8日、トンネル工事における覆工コンクリートの品質管理支援システムを開発したと発表した。
このシステムは、コンクリートの表層を撮影したデジタル画像を解析して、変化の状態を示す展開図を作成するもの。従来の手作業に比べ、約半分の時間で完了するのが特徴だ。
これまでの半分の時間で、高精度な評価が完了
近年、トンネル工事等では型枠を脱型した後に、目視によるコンクリート表層の評価が試行される場合がある。
評価結果を次の工程であるコンクリート打設計画に生かすことで、品質を向上させるのが目的だ。しかし、評価者の熟練度によって評価の結果が異なることや、ひび割れや豆板等の変状を手書きスケッチした後、CADで展開図にまとめるまでの作業に時間がかかり、現場では大きな負担となっている。
この問題を解決するために清水建設は、トンネル工事用のコンクリート品質管理支援システムを開発。コンクリートの表層をデジタルカメラで撮影し、画像を解析して評価を行う。
市販品のソフトをコンクリートの表層用にカスタマイズしたもので、評価者の熟練度に関係なく、精度の高い評価結果が得られる。さらに、撮影から展開図の作成までに必要な時間は、約3時間。これまでの作業時間の半分で完了する。
▼外部リンク
清水建設株式会社のニュースリリース
http://www.shimz.co.jp/news_release/2015/2015003.html