東南アジアにおける競争力を強化
旭硝子は、4月8日、インドネシアの子会社、アサヒマス・ケミカル社に発電所を建設することを明らかにした。
同社のクロール・アルカリ事業における拠点は、インドネシア、タイ、ベトナムだ。東南アジアの苛性ソーダ・塩化ビニル樹脂(PVC)市場の70%をこれらの国々が占めており、今後も成長が見込まれるという。
新発電所の概要
今回の新建設における投資金額は約4億円。クロール・アルカリ事業の主要コストである電力代を大幅に削減し、東南アジアにおける競争力強化を図るのがねらいだ。
新発電所には、環境に配慮した高効率な方式として、コージェネレーションとバイオマス混焼が可能なCFB方式を採用。インドネシアにおいて、埋蔵量が豊富で入手も容易な低品位炭を使用した、石炭火力発電(発電量約250MW)とする計画だ。
なお、運転開始は、2017年内をめざす。
今後の展望
旭硝子では、クロール・アルカリ事業を成長事業と位置づけており、2017年に化学品事業として、売上高営業利益率10%以上を達成することを目標として掲げている。
今後、インドネシア国内のみならず、東南アジア地域ナンバーワンの地位を確立するとともに、グループ全体での事業展開を促進していく方針だ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
旭硝子 ニュースリリース
http://www.agc.com/news/2015/0408.pdf