豊富な実績が高評価
IHIは、3月31日、J&P-AVAX S.A社から、欧州マルタ共和国Delimara LNG受け入れ基地向けに、LNG BOGレシプロ圧縮機3台を受注したことを発表した。
また、東洋エンジニアリングからは、インド西部グジャラート州のムンドラLNG受け入れ基地向け、LNG BOGレシプロ圧縮機2台を受注していることも明らかにした。
なお、LNG BOG圧縮機とは、液化されたガスを保存しているタンク内の圧力を保持することを目的に、気化したガスを再液化装置に送るとともに、都市ガスや火力発電の燃料として送り出す役割を果たすものである。
受注概要
受け入れ基地では、マルタ共和国最大規模である、18万立方メートルのLNGタンク建設が計画されており、稼働開始後は、同国のエネルギー拠点として活躍するという。
なお、受注範囲は、圧縮機本体の設計・製造と試運転指導員派遣で、納期は2015年末の予定だ。
今後の展開
IHIは、1892年からレシプロ圧縮機の製造を開始し、1930年には他社に先駆けてプロセスガスレシプロ圧縮機を開発。特にLNG BOGレシプロ圧縮機では、全世界約50基地に200台以上を納入する等、世界トップの実績を誇る。
今後、ASEAN市場を主要ターゲットとし、同社の強みであるプロセスガスレシプロ圧縮機のマーケットシェアを、さらに拡大させていくかまえだ。
(画像はホームページより)
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