無線LAN通信環境を改善する電磁波シールド壁
東急建設株式会社が無線LANの通信環境を改善できる電磁波シールド壁を開発、実用化できるようになったと発表した。
最近都市部では、WiFiのアクセスポイントが乱立していることから、通信波が混雑してしまい通信の切断や通信速度が低下してしまう状況が頻発している。
干渉電波を軽減可能
このような問題を解決するためには、用途や目的、所有権などで区切られるそれぞれの通信エリアを区分し、お互いの通信波が干渉できないような対策が必要となる。
そのため東急建設では、建物の用途に応じて安全で快適な室内無線LANの通信環境を確保できるような開発を行うことになった。
2013年12月に無線LANなどで使われる特定周波数の電磁波のみを選択してシールドできる電磁波シールド壁の設計法を開発した。
電磁波シールド壁は、石膏ボードの表面に電磁波を遮蔽するアルミ箔を敷設する。それによって侵入してくる干渉電波を軽減し、室内の無線LAN通信環境を良くできる。
またこの技術は携帯電話の通信機能を維持しながら、安全で快適な無線LAN通信環境を建築的に実現するものだ。
なお2015年2月に東急建設技術研究所の住宅総合実験棟内にて、電磁波シールド壁で囲った2.7m角の試験室を製作し効果については実証している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
東急建設株式会社 プレスリリース
http://www.tokyu-cnst.co.jp/topics/802.html