「部屋単位で落雷被害を防ぐ雷電磁界バリア」の有効性を確認、大成建設

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「部屋単位で落雷被害を防ぐ雷電磁界バリア」の有効性を確認、大成建設

2015年04月01日 09:00

 

「雷電磁界バリア」の有効性を確認

大成建設株式会社と株式会社サンコーシヤが、「雷電磁界バリア」の有効性を確認したと発表した。今回確認した際に利用した建物は「エビススバルビル」だ。

工事を施工する前に「建物内雷電磁界環境シミュレーションシステム」を利用して、雷電磁界の状況をシミュレーションした。

部屋単位で落雷被害を防ぐことが可能

なお「建物内雷電磁界環境シミュレーションシステム」とは、落雷位置から大地までの経路となる建物形状や構造部材をFDTD法計算アルゴリズムと連携させることによって、落雷時に生じる雷電流分流や屋内電磁界、電磁誘導などを建物ごとに解析するというものだ。これによって情報機器等の異常電圧を高精度に予測することが可能だ。

シミュレーションを実施した結果、重要な電子機器が配置される部屋を雷電磁界等の落雷被害から保護する必要があることがわかったため『部屋単位で落雷被害を防ぐ雷電磁界バリア』を導入した。

「雷電磁界バリア」は、部屋単位で落雷被害が防ぐことができるよう、軽量鉄骨を通常よりも緊密かつ等間隔の格子形状に配置するものだ。バリアに流れる雷電流を分散させることによって電磁界を減らし、発生した電磁波同士を打ち消す。

導入した後、人為的な電磁界を対象室外で発生させ、バリア内とバリア外にて電磁界の状況を測定。その結果バリア内の減衰量から、バリアの有効性を確認することができた。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

大成建設株式会社 プレスリリース
https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2015/150327_3843.html

株式会社サンコーシヤ
http://www.sankosha.co.jp

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