最新鋭原子力プラントに搭載
IHIは、3月30日、横浜工場にて2009年より開始した、原子炉格納容器4基の設計・製作を終え、2015年2月に全ての機器の出荷を完了したことを明らかにした。
なお、これらの原子炉格納容器は、米国ウェスチングハウス社(以下、WEC社)が米国で手掛けている、最新鋭原子力プラント「AP1000(R)」に搭載される。
AP1000(R)用原子炉格納容器の概要
AP1000(R)は、WEC社が開発し、米国原子力規制委員会から設計認証を取得している最新鋭の加圧水型原子炉だ。
今回出荷が完了したAP1000(R)用原子炉格納容器は、直径40メートル、高さ66メートル、1基あたりの製品重量は約3,800トンもの大きさ。原子炉容器や蒸気発生器などの1次系機器を覆い、事故時に防護機能を有する重要な機器として活躍するという。
なお、米国ジョージア州にて運転予定のボーグル原子力発電所3・4号機、米国サウスカロライナ州にて運転予定のバージル・C・サマー原子力発電所2・3号機にそれぞれ搭載される計画だ。
今後の展開
2006年、IHIはWEC社に出資を行い、加圧水型軽水炉事業に参画した。
同社は、今後もより安全な原子力発電の実現を目指すとともに、積極的に原子力発電所新設計画へ取り組みながら、電力の安定供給、地球環境保全に貢献していくかまえだ。
(画像はプレスリリースより)
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