ヒューマンタッチ株式会社は建設業界の最新雇用関連データ(2015年2月27日公表)を発表した。それによると、建設業の2015年1月の就業者数は前年同月比0.4%減の489万人、雇用者数は同0.3%増の400万人となった。
就業者数の前年割れは2014年2月以来11か月ぶりで、雇用者数は7か月連続で前年同月を上回っている。また、2015年1月の新規求人数は前年同月比3.9%減の64,720人で6か月連続の前年割れとなっている。
建設専門職(建築・土木・測量技術者)の有効求人倍率は前年同月比0.05ポイント減の4.18倍。前月(2014年12月)までは前年同月比で増加もしくは横ばいという状況が続いてきており、2015年1月はマイナスに転じる形となったが他の職種と比較して高水準な状況だ。
建設技能工(建設・採掘)の有効求人倍率は前年同月比0.02ポイント増の3.07倍で、前年同月比の上昇傾向が継続、建設専門職と同様に人手不足が続いている状況だ。
わが国の総住宅数はこの15年で約1,000万個増加しており、フロー中心の時代からストック中心の時代に入ったとされている。こうした状況下で、将来的にも安定して伸びると見込まれているのがリフォーム業界だ。
その市場規模は2012年の7兆7,884億円(前年度比3.4%増)から、2016年には8兆5,586億円(対2012年比109.9%)まで伸びると予測されている。
政府の「新成長戦略」でも、ストック重視の住宅政策への転換が打ち出されており、住宅エコポイント制度などリフォーム市場の活性化を狙った様々な制度が導入されている。
特に創エネ機器や HEMS(ヘムス:Home Energy Management System)などエネルギー関連機器の導入によるスマートハウスリフォームの市場規模は2016年に1兆192億円(対2012年比191.3%)に達するとされており、技術人材への需要が高まると考えられる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ヒューマンタッチ株式会社ホームページ
http://human-touch.jp/index.html