両社の意向が合致
丸紅は、2月26日、100%出資の子会社である丸紅火力を通じて、福井県敦賀市にある東洋紡敦賀事業所第二事業所の敷地内、約2万2,000平方メートルを賃借し、バイオマス発電事業を行うことを明らかにした。
東洋紡は、遊休地の活用方法を検討していた。一方、丸紅は発電所建設に必要なインフラが整った土地を探しており、今回の発電事業は、両社の意向が合致した形といえる。
事業概要
今回のバイオマス発電事業は、国内外の未利用な木質チップを主な燃料とし、出力37MW、年間発電量は一般家庭約7万世帯分の電力消費量を見込む。
丸紅火力が100%出資する敦賀グリーンパワーを事業主体とし、2015年11月より着手、2017年夏の商業運転開始を目指すとともに、丸紅が行う電力小売り事業の新たな電源として活用していく計画だという。
なお、東洋紡の工場排水を再利用し、発電所からはフィルターを通して排水することで、節水・水質保全に取り組み、近隣への防音対策も強化しながら環境保全に貢献する方針だ。
クリーンな発電で地域活性化
丸紅は、これまでも環境負荷の少ない再生可能エネルギーによる発電所開発に取り組んできた。
今回新たにバイオマス発電を加え、今後も多様な発電方式で地域の活性化につなげたい考えである。
(画像はホームページより)
▼外部リンク
丸紅 ニュースリリース
http://www.marubeni.co.jp/news/2015/release/00006.html