「新宿野村ビル」に長周期地震動対策。日本初の制振装置を採用

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「新宿野村ビル」に長周期地震動対策。日本初の制振装置を採用

2015年02月22日 18:00

長周期地震動発生時における建物の揺れを大幅に軽減

2015年2月19日、野村不動産株式会社、株式会社竹中工務店らは、「新宿野村ビル」において日本初の制振装置「デュアルTMD-NT」を利用した長周期地震動対策を実施すると発表した。

TMDは「Tuned Mass Damper(チューンド・マス・ダンパー)」を指し、建物の揺れと逆方向に動くおもりを利用して建物の揺れを防ぐ装置だ。

「デュアルTMD-NT」は竹中工務店が開発したデュアルTMDを「新宿野村ビル」に最も適した制振装置としたもので、その52、53階部分にあたる屋内にTMD制振装置2基(1基あたりの重り700t)が設置される。2015年1月に着工し、竣工は2016年9月となる予定だ。

日本初の制振装置

「デュアルTMD-NT」では、1基のおもりを2段積層ゴムとリニアスライダーで支持する。この構造により、建物の揺れ幅が小さい時は積層ゴム、揺れ幅が大きい時はリニアスライダーがおもりを支持し、揺れ時間の半減、揺れ幅の大幅な低減を実現するという。長周期地震動における揺れ軽減対策としてのこのような装置は日本初。

今回の改修により、「新宿野村ビル」は長周期地震動に対し、最先端の超高層ビル相当の制振性能を備えることになる。

(画像はニュースリリースより)

▼外部リンク

 

野村不動産株式会社 ニュースリリース
http://www.nomura-re.co.jp/cfiles/news/n2015021900897.pdf

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