街全体のエネルギーを見える化し、高効率で利用
大林組は2月16日、東京都清瀬市の技術研究所において、スマートエネルギーシステムを完成させたと発表した。
新たに完成したのは太陽光発電、マイクロコンバインド発電システム、大型蓄電池など大型電源を分散させ、これらをエネルギーマネジメントシステムによって制御することで、再生可能エネルギーを最大限に利用するシステムである。
さらにビッグデータなどを活用した電力需給の予測と、リアルタイムでの電力需要の把握を組み合わせて、刻々と変化する需給バランスも調整するというものだ。
技術の実証研究からノウハウの蓄積を経て、運用へ
システムの構築に当たっては、エネルギーの見える化やインフラ設備の管理など、独自の技術による街づくりに関するプラットフォーム・SCIM(Smart City Information Modeling)を導入。
SCIMをエネルギーマネジメントシステムと連携させることで、エネルギーの制御や管理状況が一目でわかるようにした。
これによってピーク電力の低減を図るとともに、コストの最小化効果や、今後電力会社からのニーズが高まるとみられるDR(電力削減)についての実証を行うなど、技術検証を重ねてノウハウを蓄積する環境が整った。
将来的にはこれらのノウハウを生かしてパッケージ化し、スマートシティの計画から運用・管理に至るまでの一貫したサービスを提供する方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社大林組のプレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/press/news20150216_1