空港内で実証実験を開始
豊田自動織機は、2月23日より関西国際空港・国際貨物地区にて燃料電池フォークリフト(以下、FCフォークリフト)の実証実験を開始することを発表した。
FCフォークリフトは、稼働時にCO2や環境負荷物質を排出せず、約3分間で燃料充填を行うことが可能なうえ、充電や電池交換なしで連続稼働ができることから、早期の実用化が期待されている。
実証実験の概要
今回の実証実験は、2015年2月から2017年3月末まで行われる計画だ。
まず第1段階として、豊田合成・北九州工場での実証実験で使用したFCフォークリフト1台を用い、北九州とは異なる条件下で燃料原料採掘段階から稼働段階までのCO2削減効果の確認や、稼働データの収集を行う。
さらに第2段階では、トヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI」と同じ燃料電池セルを搭載した実用化モデルFCフォークリフト2台を2015年度中に導入する予定である。
早期実用化をめざす
新関西国際空港はスマート愛ランド構想の柱の一つとして「水素グリッドプロジェクト」を推進中だ。
同社は日本初となる空港施設への大規模な水素エネルギー導入の実証事業を通じ、高い環境性能と経済性を両立する次世代フォークリフトの普及にむけた実用化開発に、引き続き取り組む方針である。
(画像はホームページより)
▼外部リンク
豊田自動織機 ニュースリリース
http://www.toyota-shokki.co.jp/news/2015/150210fclift/