12月の建設支出統計
アメリカ商務省は2日、12月の建設支出統計(construction spending)を発表した。12月の建設支出は9,821億ドルで前月比0.4%増となった。
これは2ヶ月ぶりの増加だったが民間部門がふるわず、エコノミスト予想の0.7%増を下回る結果となった。11月は0.2%減で速報値0.3%減から修正された。2014年通年でみると昨年比5.6%増。
各部門の詳細
民間部門は6,986億ドルで0.1%増となった。内訳は居住用0.3%増、非居住用0.2%減少、電力関連の建設が1.0%減、輸送関連が1.4%減だった。全体の28.9%を占める政府関連支出は、州・地方政府の建設は1.1%増、連邦政府の建設は1.7%増となった。(いずれも前月比)
景気のものさしである建設支出
建設支出とはその月に着工された住宅、商業施設などの建設費用の総計で、金利や景気循環に密接につながり、この支出が上がることで景気向上の判断材料とされている。毎月上旬に商務省より前月支出額が発表される。
アメリカは、GDPのうち約2割を建設が占めていることから重要な指標とされている。調査は1964年以来毎月実施されている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
アメリカ商務省センサス局
http://www.census.gov/