バーチャル・リアリティで可視化できる評価システム
大成建設株式会社が、バーチャル・リアリティと温熱・気流などの数値解析を連携し、広域で景観を可視化できる評価システムを開発した。
従来は建築図面や地図情報を基に、地形や建造物をバーチャル・リアリティシステム上に再現することによって、仮想空間内を歩き回りながら、新築建物の景観を体感できる主観的な景観評価技術を開発してきた。
季節毎の状況にも対応
今回新たに開発したシステムは10kmスケールの広域で任意の視点からの「見え方」を確認し、白煙の発生が想定される施設の場合には温熱や気流を解析することによって得られた白煙の挙動を組み合わせてシステム上で可視化し、評価することができる。
広域景観を評価するためには可視率という指標を用いることによって、検討対象地域が広範囲であっても膨大な視点でパース等を作成する必要はない。計画施設がどこからどの程度見えるのかという情報を、色や濃淡の変化によって一目で把握することが可能だ。
また風や気温など季節毎の気象条件を考慮した数値解析結果を、短い処理時間で反映させることができる。
システムを用いると建物や施設の計画立案においての有効な評価法とすることができ、建築主や設計者などの様々な関係者間での合意形成に役立てられる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設株式会社 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/