キャンディ市に大規模下水処理施設を建設
JFEエンジニアリングは1月26日、スリランカ国より下水処理施設の設計・建設を受注したと発表した。
受注したのはスリランカ国の世界遺産都市であるキャンディ市にある下水処理施設。1日の処理水量は14,000立方メートルとなる。
下水処理には「プロペラオキシデーションディッチシステム」を採用した。このシステムでは水中でプロペラを回し、下水と散気装置から送られる酸素を攪拌して下水を浄化する。
プラント運営や維持管理がシンプルに行えるのが特徴で、スリランカ国が負担するランニングコストが削減できるため、国内でもプロペラオキシデーションディッチシステムでトップシェアを誇るJFEエンジニアリングが積極的に提案をすすめてきた。
水質改善を目的とするODA事業
急激な経済成長を遂げるスリランカ国だが、下水道の処理設備の整備は進んでいない。統計によると下水道普及率は、わずか2.5%。3%にも満たないのが現状だ。
キャンディ市においても事情は同様で、生活排水が直接河川や湖に流されており水質の悪化をまねいている。
今回のプロジェクトは、日本の政府開発援助(ODA)で行われるもので、キャンディ市の住民約7万人分の下水処理を行い、マハウェリ川などの主要水源の水質改善を図るのが目的だ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
JFEエンジニアリング株式会社のニュースリリース
http://www.jfe-eng.co.jp/news/2015/20150126090916.html