北米に着眼
豊田通商は、1月13日、米国マサチューセッツ州において、約700MWのSalem Harbor天然ガス焚き火力発電所の建設・運営に参画することを発表した。
同社では、北米地域を電力事業分野における重要市場の1つと位置付け、現地での電力安定供給に取り組んでいるという。
プロジェクトの概要
この事業は、2012年からフットプリント社と共同で開発に着手してきた「リパワリング」プロジェクト。既存の老朽化した石炭・石油火力発電所を取り壊し、新たな天然ガス焚き火力発電所(ガスタービン2基、スチームタービン2基)を建設・運営するものだ。
新発電所の商業運転開始予定は2017年。天然ガスを燃料とした高効率コンバインドサイクル発電へと転換することで、環境負荷低減を実現するとともに、高効率の新規電源として、北米の電力卸売市場の1つであるISO-NE(ニューイングランド独立系統運用者)を通じ、電力を供給することになる。
なお、出資比率は、豊田通商が12.5%、米国のインフラ系ファンドである、ハイスター社が87.5%となり、開発を共同で手掛けてきたフットプリント社は種類株式を保有し、経営に参画するという。
環境負荷低減社会に貢献
豊田通商における米国での電力卸売市場向け発電事業への参画は、2013年のショア発電事業、2014年のセントチャールズ発電事業に続き、3件目。
今後も同市場で、環境に配慮した発電事業を積極的に推進していく方針である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
豊田通商 プレスリリース
http://www.toyota-tsusho.com/press/detail/