横浜ゴム株式会社がウレタン塗膜防水「アーバンルーフ」シリーズの商品である2成分形ウレタン塗膜防水材の「アーバンルーフNX」の販売を開始した。
ウレタン塗膜防水「アーバンルーフ」はビルやマンションなどの防水用途に使われている。今回は防水性能に断熱性能が付け足されたことが特徴だ。
ウレタン塗膜防水工法は、液状のウレタン樹脂を塗布し硬化させて防水層を形成するというものだ。複雑な形状の下地でも施工でき、継ぎ目のないシームレスな仕上がりで、改修工事の場合にも簡単な重ね塗りで済むなどのメリットがある。
この断熱性能によって、外気温や直射日光による建物の温度上昇を抑制。このような断熱効果を持つウレタン塗膜防水材の商品化は業界では初となる。
社内試験では「アーバンルーフNX」と遮熱効果のあるトップコート「アーバントップHシャネツ」とを併用することによって、最大で約8度の温度上昇抑制を確認している。
従来品である2成分形ウレタン塗膜防水材「U−8000」は、環境対応型でありトルエンやキシレンなどの有機溶剤を使用しない。
それ以外にも低比重化したことによって、建物の長寿命化や運搬時のCO2排出量削減できる。「アーバンルーフNX」はこれらの特徴は継承しつつも、硬化剤に中空粒子を配合することによって断熱効果を実現した。
最近では都市部のヒートアイランド対策として、屋上防水に遮熱塗料が採用されるケースが増加し、断熱や遮熱効果を持つ製品へのニーズが高まってきている。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
横浜ゴム株式会社 ニュースリリース
http://www.yrc.co.jp/release/?id=2378&lang=ja