北米で生産工場を建設
コベルコ建機は、1月7日、約50億円を投じ、米国サウスカロライナ州に油圧ショベルの生産工場を建設することを明らかにした。
同社は、2013年に米国市場に再進出。その後、想像を上回る市場開拓が進む中、広島五日市工場からの出荷だけでは限界があることから、今回、米国向け標準型の油圧ショベルの北米生産を決めたという。
新工場の概要
建設予定地は、主要高速道路に程近いところに位置する。米国内だけでなく北米の主要港であるチャールストン港や、隣のジョージア州サバンナ港へのアクセスも優れ、製造業が盛んで外資系企業の進出も多い地域だ。
4月から敷地面積、約34万平方メートルの造成工事に入り、建屋建設、機械設備設置を経て12月には工事を完了、2016年1月から20トン機の量産を開始する予定だ。年産1,800台でスタートするが、市場開拓と共にメニュー、生産台数を順次増やしていく計画である。
なお、新工場は既に北米で営業活動を行っている、北米現地法人KCMU社に組み入れられ、今回の工場建設を機にKCMUは製販一体の会社に改組するという。
北米シェア10%をめざす
コベルコ建機は、北米に生産拠点が出来ることで、市場ニーズへの対応力強化と、グループ全体での最適生産体制の構築をめざす。
今後、サービス機能を更に強化し、コベルコの油圧ショベルのプレゼンスを一層高め、北米シェア10%に向け、全力で取り組む方針だ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
コベルコ建機 ニュースリリース
http://www.kobelco-kenki.co.jp/corporateinfo/news/2015