日立製作所(以下、日立)は、12月29日、日立インフラシステムアジア社を通じ、シンガポール共和国(以下、シンガポール)の水関連設備のエンジニアリング会社であるAqua Works社を買収することを発表した。
日立は、水・環境ソリューション事業を「社会イノベーション事業」の注力分野と位置付けており、RO膜システムと呼ばれる水処理システム事業を展開中。一方、Aqua Works社の水関連設備における高いデザイン力とエンジニアリング力は顧客から高い評価を得ているという。
RO膜システムは、海水淡水化による飲料水の確保や、生活・産業排水を工業用水などへ再利用可能とするシステムだ。
水資源の少ない国や中東などの地域では、噴水やプールなど水を利用した景観設備にRO膜システムを併設する設備構成が主流となっていることから、今後も需要拡大が見込まれるという。
なお、Aqua Works社は、26年にわたり、シンガポールを中心に、噴水・プールなど水を利用した景観設備の設計・エンジニアリング、施工、メンテナンスを手がけてきた実績があり、日立はAqua Works社の水関連設備と組み合わせることで、東南アジアでの事業の強化・拡大をめざすねらいである。
日立はグループの強みをいかし、パートナー企業らと連携することで水・環境ソリューション事業のグローバル展開の拡大を図りたい考えだ。
なお、今後は契約に基づき、2015年1月末の買収完了に向けた手続きを進めていく計画である。
(画像はホームページより)
▼外部リンク
日立製作所 ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2014/12/1229.html