IHIは12月25日、東芝と、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)による「海洋エネルギー技術研究開発-海洋エネルギー発電システム実証研究」の共同研究予定先に採択され、海流発電システムの実証研究を開始することを発表した。
欧米では、地球温暖化対策として海洋エネルギー(海流、海洋温度差、潮力、波力等)発電技術について活発な技術開発が行われており、今後も市場の拡大が見込まれるという。
今回の実証研究は、IHIと東芝の独自の技術である水中浮遊式海流発電システムを採用し、四方を海に囲まれた日本の実海域で発電実証に取り組んでいく。
水中浮遊式海流発電システムとは、対向回転する双発式のタービンを装備した発電装置を海底から係留して海中に凧のように浮遊させるもので、今回の共同研究においては、IHIはタービン、浮体などの製造を行い、東芝は発電機や変圧器などの電気機器を製造するという。
IHIと東芝は、今回の実証研究を通じ、海洋エネルギー発電技術を実現するとともに、海洋エネルギー産業の創出と、エネルギーセキュリティーの向上に貢献する方針である。
また、今後も海洋における再生可能エネルギーを利用した発電システムの研究開発を進め、持続可能なエネルギー社会の構築をめざすかまえだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
IHI プレスリリース
http://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2014/press/2014-12-25/
東芝 ホームページ
http://www.toshiba.co.jp/index_j3.htm
NEDO ホームページ
http://www.nedo.go.jp/