新構造の光触媒粒子による水浄化技術を開発
パナソニックは、顕在化する世界各地での水問題解決のため、安全な飲料水をつくる技術である、新構造の光触媒粒子による水浄化技術を開発。インドをはじめとする新興国に普及を図る取り組みを進めている。
「光触媒水浄化技術」は、水中の有害物質を光触媒と太陽光に含まれる紫外線によって高速処理し、地下水などに含まれるヒ素や六価クロムなどの有害金属や難分解性有機物を無毒化し安全な水をつくる技術。
小規模の独立型水浄化装置が実現され、安全で低コストの飲料水が求められる新興国等への展開が期待されている。
光触媒と太陽光の紫外線のみで浄化、低コストで環境負荷のないシステム
パナソニックが開発した新構造の光触媒粒子は、ミクロンオーダーの大きさの粒子であるため、沈降分離が容易で、水中に分散した光触媒を短時間で回収し再利用が可能。
光と反応して有害物質を無毒化する光触媒の表面積を格段に大きくでき、固定型光触媒による水浄化と比べ、処理速度を難分解性有機物なら100倍、ヒ素なら50倍に高めることができる。
また、同触媒による水浄化は、光触媒と太陽光に含まれる紫外線のみで、薬品は一切使わないことから、低コストで環境負荷のないシステムとなっている。
パナソニックでは、例えば光触媒水浄化装置を搭載したトラックで集落を回って水を供給するほか、現地の水道事業者と提携して水処理施設の建設、企業への技術供与も考え、安全な飲料水の普及のため、メンテナンス頻度やコスト低減に取り組んでいるとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
パナソニック プレスリリース (PRTIMES)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001538.000003442.html