トンネル切羽前方の地山評価手法を開発、鹿島

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トンネル切羽前方の地山評価手法を開発、鹿島

2014年12月19日 19:00

地山評価手法を新たに開発

鹿島が「削孔検層システム」によって得られた地質評価を評価基準と関連付けることにより、支保部材の選択にも活用できる地山評価手法を新たに開発した。

「削孔検層システム」は地山評価技術にて施工機械(ドリルジャンボ)を利用し、切羽前方の地質状態を評価するシステムのことだ。

山岳トンネル工事において安全に工事を進め安定した品質を確保するためには、適切な支保パターンを選ぶことが重要だ。

支保パターンの設計

一般的に山岳トンネルでは、弾性波探査によって得られる「弾性波速度分布」に基づいて支保パターンの設計を行う。そして施工時には切羽観察データを加え、支保パターンを選ぶ。

特に地質不良部が点在しているようなトンネルでは、過大な変状や崩落を防止するために施工中に切羽前方の地質を把握することが必要だ。

これまでは施工中の前方地山を評価する技術を開発してきた。その一つである「削孔検層システム」は、『破壊エネルギー係数』を用いて地山評価を行う。

しかし地山等級を評価する基準の『弾性波速度』や、切羽観察の項目である『圧縮強度』との関連性が明確にはなっていなかった。そのため一般的評価としては活用できないことが課題であった。

今回の手法はこれまでのトンネル工事で蓄積した実績に基づくデータと、掘削初期段階に実施する探査に基づいて開発したものだ。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

鹿島 プレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201412/

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