山西省の大規模送水プロジェクト
株式会社日立製作所は中華人民共和国山西省の大規模送水プロジェクト向けに大型ポンプ8基を受注・納入し、稼動を開始した。
万家寨から太原市までの給水工程は2003年に第一期工事を完了。通水を開始している。その水路の送水量増加を目的に計画された第一期増設工事にて、日立が大型ポンプ8基を受注した。
大型ポンプ8基を受注
今回稼動した日立の大型ポンプは単機出力12,000kWであり、単段ポンプとしては世界最大クラスの出力となる。同大型ポンプは、CFDと日立独自の流体解析評価手法の適用によって、92%という高いポンプ効率を達成している。
また黄河の水にはスラリーという細かな砂が多く含まれるため、ポンプの羽車などで磨耗が発生してしまう。しかしCFDによる壊食予測技術を適用してポンプ内にコーティングを行うことにより、磨耗を抑制、長寿命化を図る。
中国では北西部地域が産業発展を遂げていることから、慢性的な水不足が課題となっている。中国山西省では水不足を解消するため、黄河の中部にある都市万家寨から取水した水を、主要都市である太原市、大同市などに向け水路で送水する「山西省万家寨引黄入晋プロジェクト」に取り組んでいる。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
日立 ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/