太陽光発電事業に本格参入
三井住友建設は昨年5月に発表した「第4次中期経営計画 2013-2015」で、再生可能エネルギーを利用した発電事業への参入を目標の一つに掲げてきた。
発電事業の第1号施設として、今年5月に着工した「(吉野ヶ里)三田川太陽所」が完成し、12月5日に竣工式が行われた。
佐賀県吉野ヶ里町にある三井住友建設の「三田川PC工場」の敷地の内、1.3ヘクタールの土地を活用したもので、出力は約1000キロワット。年間予想発電量は、一般家庭約350世帯分の年間消費量に相当する、約127万キロワット時となる見込みだ。
直流高圧電力ケーブルを使った監視システムを導入
発電状況の計測監視システムには、住友電気工業が開発した「PLCストリング監視システム」を導入した。
直流高圧電力ケーブルをそのまま通信媒体に利用するPLC(Power Line Communication)技術を用いたもので、ストリング単位の発電状況をリアルタイムに計測し、モニターに表示される。商用施設としては、今回が初の導入となる。
「PLCストリング監視システム」は電力線を活用するので、新たな配線や電源が不要。さらに、クランプ型の電流センサーを利用することで、既存施設にも低コストかつ効率的に導入できるのが特徴だ。
「(吉野ヶ里)三田川太陽光発電所」においても、施設完成後、2名の作業員が1日でセンサーの設置を完了させた。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
三井住友建設株式会社のニュースリリース
http://www.smcon.co.jp/2014/120810067/