加圧型ハイブリッドシステムを受注
三菱日立パワーシステムズが、固体酸化物形燃料電池とマイクロガスタービンを合わせた加圧型ハイブリッドシステムを、九州大学から受注した。産業用の燃料電池システム実証機として、2015年春に実証運転を開始する予定だ。
九州大学に納入する実証機は2台目。円筒セルスタックを細径や長尺化するとともに充填密度を高めることによって、設置面積を40パーセント強小さくする。
この実証機には、独立行政法人新エネルギー・産業総合開発機構との共同研究業務を通じて得られた成果を活用している。
スマート燃料電池社会実証
固体酸化物形燃料電池は高温で作動するセラミックス製の燃料電池だ。加圧型ハイブリッドシステムは、水素と一酸化炭素、酸素を反応させることによって直接電力を発生させる。
その後残燃料をマイクロガスタービンの発電に使うものであり、省エネや高効率を実現する。MGTの圧縮機で昇圧した空気を固体酸化物形燃料電池に供給し酸化剤として利用した後、高温排気をマイクロガスタービンに送り、その熱や圧力を残燃料とともに発電に利用する。
加圧によって電圧が大きく増大するという特性を、発電効率向上につなげるものだ。
実証機は九州大学の伊都キャンパスに設置。「次世代燃料電池産学連携研究センター」において、グリーンアジア国際戦略総合特区「スマート燃料電池社会実証」での実証研究や基盤研究に活用される予定だ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
三菱日立パワーシステムズ ニュースリリース
http://www.mhps.com/news/20141204.html