大型流水作動確認設備を設置
日立造船、大阪府の堺工場において、大型の陸上設置型フラップゲート式防潮堤「neo RiSe」の性能を確認するための流水作動確認設備を新たに設置することを決めた。
なお、Hitz防災ラボに常設されている「neo RiSe」は、幅5メートル、高さ1.2メートルであったため、もっと大きな設備でのデモや、流速を早くした場合の作動も確認したいという声が多く寄せられていたという。
設備の概要
陸上設置型フラップゲート式防潮堤「neo RiSe」大型流水作動確認設備は、貯水槽、放流ゲート(2門)、導水路から構成され、幅18メートル、高さ4メートル程度までの大型neo RiSeが、流水中で実際に浮上する状況を実際に確認することができる。
新設の貯水槽は、放流ゲートを2門同時に全開とすれば、最短約1分で600立方メートルの水量を導水路に放流。
一方、導水路は止水壁を組合わせることで、最大幅18メートル、高さ5メートル、長さ8メートルの水路を構築するという。
なお、投資金額は1億円。2015年2月の完成をめざす。
「社会インフラ整備と防災」への取り組み
日立造船は、今後製作する大型neo RiSeの流水作動性能を、顧客に直接確認してもらうことで、neo RiSeや海底設置型フラップゲート式防潮堤の普及につなげたい考えである。
同社は、「社会インフラ整備と防災」を事業ドメインの1つに掲げ、これからも安心・安全で豊かな未来に貢献していくかまえだ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
日立造船 ニュースリリース
http://www.hitachizosen.co.jp/release/2014/11/001468.html