水素液化システムを開発し水素液化試験を開始、川崎重工

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水素液化システムを開発し水素液化試験を開始、川崎重工

2014年11月20日 15:00

水素液化システムを開発

川崎重工が純国産独自技術の水素液化システムを開発し、水素液化試験を開始すると発表した。なお産業用では初となる。

試験は性能や信頼性、保守性などを確認。またそれ以外にも技術改良を行っていく。水素エネルギーを普及させるために、大型で高効率な液化システムの開発に取り組んでいく。

水素は将来のエネルギーの中心的役割を担うことが期待されている。また年内にも燃料電池自動車の販売開始が予定されており、水素利用の拡大が予想される。

水素技術実証センターに設置

しかし水素を市場に導入するためには、効率的な輸送や貯蔵システムが必要だ。水素は液化すると体積が約800分の1となり、蒸発させるだけで高純度の水素ガスを得ることができる。そのため川崎重工では、水素サプライチェーンの構築に取り組んでいる。

この水素液化システムは、播磨工場にある水素技術実証センターに設置。1日あたり約5トンの水素を液化することが可能だ。またシステム自体は水素液化機や、液化した水素を貯蔵する液化水素貯蔵タンクなどで構成されている。

独自技術で開発されており、川崎重工が持つ極低温物質のハンドリング技術やタービン技術が活用されている。システム内では冷凍サイクルで冷やされた水素と、液化機内で熱交換しながら冷却することによって液化水素を製造する。

開発を終えた後の試運転にて液化水素の製造が確認されたため、これからは本格的な性能評価試験を行っていく。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

川崎重工 ニュースリリース
http://www.khi.co.jp/news/detail/

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