セントーサ島内外を結ぶモノレール
日立製作所(以下、日立)は、11月19日、シンガポールのセントーサ開発公社より、「セントーサエクスプレス」の無線信号システムおよび車両2両(1編成)を約27億円で受注したことを発表した。
セントーサ島はシンガポール随一の観光地。このモノレールは、島内外の観光客の移動手段や観光列車として重要な役割を担い、今後も輸送量の増加が見込まれるという。
無線信号システムの概要
今回、日立が納入する無線信号システムは、モノレールや近郊列車、地下鉄をはじめとする都市交通向けの信号システムで、最高安全レベルの認証を、日本企業で初めて欧州認証機関から取得した。
無線信号システムを導入することで、全自動運転化が可能。無線により列車の位置情報と制御情報を伝達することで、各列車の安全上必要とされる最低限の間隔を保ちながら、より高密度な運行ができる上、沿線設備コストやメンテナンスコスト削減も可能だ。
また、セントーサエクスプレスの車両は、世界中から集まるゲストを迎えるにふさわしいデザインとして期待が寄せられる。
グローバルに展開
日立は今回の受注をきっかけに、シンガポールだけでなく、他のASEAN地域などにも無線信号システムを広く展開していきたい考えだ。
なお、引き続き、世界の鉄道市場への事業展開を進め、受注拡大に努める方針である。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
日立製作所 ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2014/11