三井住友建設、低コスト屋根散水システムを開発

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三井住友建設、低コスト屋根散水システムを開発

2014年11月18日 16:30

室温を10度以上下げる屋根散水システム

三井住友建設は11月17日、埼玉県坂戸市の東洋インキSCホールディングスが所有する危険物貯蔵施設に屋根散水システムを導入し、室温を10度以上下げることに成功したと発表した。

屋根散水システムは屋根に散水した際の蒸発冷却効果によって屋根の温度を下げる制御システムで、屋根からの熱負荷や放射熱を抑えるため、わずかのエネルギーで室内の温度を大きく下げることができる。

危険物製造所や取扱所は、内部の建築設備にも防爆仕様が求められる。溶剤の気化を防ぐために室内を冷却する必要があっても、防爆仕様のエアコンなどを使わなければならないため、膨大な費用がかかった。

太陽光発電でCO2削減効果も

導入コストの課題を解決し、さらに効率的な冷却効果が得られるのが、屋根散水システムである。

建物内部の加工がほぼ不要であり、防爆仕様にも対応するため低コストで導入できる。さらに、屋根の遮熱や断熱よりも、大きな冷却効果が得られるのも特徴だ。

今回導入したシステムでは、節水を目的とした専用の制御システムを独自開発した。これまでは、案件ごとに制御盤を設計、製作していたが、今回からはシステム制御をパッケージ化し、工事費の削減や工期の短縮を図った。今後はパッケージ製品を積極展開していく方針だ。

制御に必要な電力は、内蔵されている太陽光パネルで供給する。このためCO2の削減効果も期待できる。

▼外部リンク

 

三井住友建設株式会社のニュースリリース
http://www.smcon.co.jp/2014/11179928/

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