排煙脱硝装置を受注
三菱日立パワーシステムズは、11月10日、スペイン電力会社であるイドロカンタブリコ社から、スペイン北部のアストゥリアス県に位置するアボニョ火力発電所2号機およびソト デ リベラ火力発電所3号機向け排煙脱硝装置を受注したことを発表した。
なお、今回の脱硝装置は、このエリア一帯における環境保全の一役を担うものと位置づけられ、運転開始はそれぞれ2016年と2017年をめざす。
受注概要
今回受注した脱硝装置は、石炭焚きボイラーに適する独自開発のプレート型触媒を用いることにより、大気汚染の原因となる窒素酸化物排出量を80パーセント以上削減する高性能システムだ。
出力は、それぞれ56万キロワットと36万キロワット。欧州で2016年から実施される火力発電所の排出規制強化に適合し、年間を通じて安定的な運転をしていく計画である。
なお、同社はこの設備一式の設計・製作・供給から試運転までを手がけ、コンソーシアムを組む現地の建設会社、テセカ社が土建・据え付け工事などを担当するという。
今後の展開
欧州市場では、排出規制強化の流れに伴い、今後も需要増大が見込まれる。
同社は世界の環境負荷低減をめざし、これからも高効率な脱硝、脱硫システムを積極的に提案していく方針だ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
三菱日立パワーシステムズ ニュースリリース
http://www.mhps.com/news/20141110.html