日立製作所、日立プラントカタール、カタール大学は11月6日、インフラシステム分野における環境・省エネルギー技術に関する、包括的な産学連携協定を締結したと発表した。
日立プラントカタール(Hitachi Plant Qatar L.L.C)は、カタール国における現地企業との合弁会社。空調・衛生・電気設備、水処理設備、産業機械、土木・建築プロジェクトのEPCなどを手掛ける。
今回締結した協定では、今後3年間にわたって、カタールを始めとする中東地域で必要とされる環境・省エネルギー技術に関して、共同で研究開発を行うテーマを検討し選定を行う。選定した研究開発テーマは中東での早期実用化を目指し、技術開発や実証実験などを進める。
最初の取り組むテーマは、省エネ空調システム技術に関する研究開発で、2015年初頭から連携を開始する予定だ。
カタールでは、2030年を達成目標とした成長戦略「国家ビジョン2030」を掲げており、経済発展とともに持続可能な社会を目指している。
2022年FIFAワールドカップの開催地に予定されていることもあり、今後はサッカースタジアムやホテル、鉄道などの新規建設プロジェクト及びインフラ整備など、建築需要が活性化すると期待されている。経済発展や建築人材の需要増に伴い、国外からの労働者も増えている。
このような社会状況を背景に、電力や水の需要が急増しており、カタールは国家は目標として、2016年までに一人当たりの電力消費量を2011年比で20%、水消費量を35%削減する目標を掲げている。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
株式会社日立製作所、日立プラントカタール、カタール大学のニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/1106a.html