フィリピンの石炭火力発電所向け
三菱日立パワーシステムズ(以下、MHPS)は、10月30日、フィリピンのサン・ミゲル傘下の独立系電力事業者(IPP)が建設する出力各15万キロワットのリマイ石炭火力発電所3、4号機向けに、蒸気タービンおよび発電機各2基を受注したことを発表した。
サン・ミゲルはフィリピンを代表する名門企業で、当初はビールなど酒類専業であったが、現在は、石油大手ペトロンなどを傘下に収める巨大な企業集団を形成しているという。
(画像はニュースリリースより)
受注概要
リマイ発電所3、4号機は、SMCコンソリディティッド・パワー社により、ルソン島南西部のバターン州に建設される。
MHPSは石炭火力発電設備の主要機器となる蒸気タービン、発電機を、EP(設計・調達)担当である台湾の台塑重工に供給するほか、技術者を派遣し、機器据え付け・試運転の指導に当たるという。
なお、納期は2016年4月と同年7月の予定。運転開始後は、首都マニラ周辺の旺盛な電力需要に応えることが期待される。
火力発電システム事業を積極展開
今回の受注は、2013年の同発電所1、2号機向けに続く連続受注。サン・ミゲル向け受注累計は、計6セットにのぼる。
MHPSは、これまでのノウハウや実績をいかし、今後も火力発電システム事業を推進することで各国の電力の安定供給、経済発展に貢献する方針だ。
▼外部リンク
三菱日立パワーシステムズ ニュースリリース
http://www.mhps.com/news/20141030.html