福島洋上風力コンソーシアムは10月30日、「浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」の第2期工事のうち、7MW油圧ドライブ型浮体式洋上風力発電設備用浮体1基を、長崎港から福島県いわき市小名浜港へ向けて、曳航作業を開始した。
小名浜港では、世界初となる7MW浮体式洋上風力発電設備の設置に向けて、着々と準備が進められている。
「浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」は福島復興を目的としたもので、2012年3月、経済産業省より受託した大規模ウィンドファーム事業である。
実証研究は第1期として2MWダウンウィンド型の浮体式洋上風力発電設備を1基と、浮体式洋上サブステーションを設置した。現在は第2期となる実証研究が進められており、7MWの浮体式洋上風力発電設備2基を福島沖に増設する。
「浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」を請け負う福島洋上風力コンソーシアムは丸紅、東京大学、三菱商事、三菱重工業、ジャパン マリンユナイテッド、三井造船、新日鐵住金、日立製作所、古河電気工業、清水建設、みずほ情報総研が提携する連合体である。
(画像はニュースリリースより)
発電設備用浮体の到着を待ち受ける小名浜港では、7MW油圧ドライブ型浮体式洋上風力発電設備を設置するためのアンカーチェーンと海底ケーブルの先行設置作業と、小名浜港・藤原埠頭の地盤強化工事及び着底マウンド設置作業を完了させた。
現在は、浮体式発電設備に設置する風車タワーと、風車ナセルを三菱重工業にて製作中だ。
7MW油圧ドライブ型浮体式洋上風力発電設備は、11月10日頃に小名浜港へ到着予定。11月上旬から来春1月下旬にかけて、浮体への風車搭載用大型クレーンを組み立て、2月上旬には浮体への風車搭載を完了させた後に、楢葉町沖へ設置する予定だ。
▼外部リンク
福島洋上風力コンソーシアム
https://www.fukushima-forward.jp/project01/news_release/news141030.html