ボルボ・カー・ジャパン(以下、ボルボ)は、10月16日、フィンランドに本社を置く大手製紙会社ストラ・エンソ社と提携し、ベルギーのゲント工場の二酸化炭素排出量を40%以上削減する取り組みを開始することを発表した。
なお、今回のプロジェクトは、ベルギー政府による「エコロジー助成金」から200万ユーロの資金援助を受けて実現するもので、欧州圏での二酸化炭素排出を24%削減する目標に向けた大きな一歩になると位置づけられている。
(画像はプレスリリースより)
このプロジェクトでは、ストラ・エンソ社のランゲルブルへ工場と、近接するボルボのゲント工場との間に地下パイプラインを4キロメートルにわたって設置。
ランゲルブルへ工場の製紙過程で出る汚泥20万トンと、社外分36万トンを利用したバイオマス発電で125度の高温水を作り、パイプラインを通じてゲント工場へ輸送するものである。
輸送された高温水は、ボルボの施設や塗装ブースで使用する熱源として利用。工場での化石燃料の使用を大幅に削減し、二酸化炭素排出量やエネルギーコストの抑制に貢献するという。
なお、パイプラインの建設開始は2015年、高温水の輸送開始は2016年秋を予定している。
ボルボは「カーボン・ニュートラルとエネルギー効率で、主導的役割を果たす」という、スローガンを掲げている。
なお、今回のプロジェクトは、二酸化炭素排出量削減に向けたボルボの長期的な取り組みの一環。今後も自社製品と生産工程における持続可能性促進に努めるかまえだ。
▼外部リンク
ボルボ・カー・ジャパン プレスリリース
http://www.volvocars.com/jp/top/about/news-events/