住友商事は、10月15日、鹿児島県薩摩川内市と、電気自動車(以下、EV)の使用済み電池を再利用した大型蓄電池設備(以下、EVリユース蓄電池システム)を鹿児島県薩摩川内市甑島に導入する共同実証事業の実施に合意し、協定書を締結したことを発表した。
この事業は、離島における再生可能エネルギー(以下、再エネ)の利用環境を整備するために実施されるもので、九州電力の協力を得ながら進められるという。
(画像はニュースリリースより)
今回の実証事業では、EVリユース蓄電池を用いた低コスト事業モデルを確立し、自治体が主体となって蓄電池システムを設置することで再エネの接続インフラを整備する「自治体モデル事業」を構築・検証する。
また、EVリユース蓄電池システムと同時に、災害時などにも活用できる太陽光発電システムを、甑島の避難施設2カ所に設置する予定だ。
薩摩川内市は、今回の実証事業を通じて、甑島における「エコアイランド化」、島全体のゼロ・エミッションに向けた取り組みを加速できると同時に、甑島の防災機能を強化し、石油燃料だけに依存しない多元的な電力供給インフラを構築することができるという。
住友商事は、EVリユース蓄電池システムの実績をいかし、平成27年度上半期中の完成をめざして大型リユース蓄電池や太陽光発電設備一式を甑島に構築する計画だ。
同社は、新しい電力関連事業として、経済性の高いリユース蓄電池システムを活用した新たなビジネス機会の創出に取り組み、国内外の離島等に展開していく方針である。
▼外部リンク
住友商事 ニュースリリース
http://www.sumitomocorp.co.jp/news/detail/id=28065
薩摩川内市 ホームページ
http://www.city.satsumasendai.lg.jp/www/toppage/