清水建設、生態系に与える影響をチェック「夜間工事照明影響評価システム」を開発

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清水建設、生態系に与える影響をチェック「夜間工事照明影響評価システム」を開発

2014年09月27日 13:00

誘引される虫の量からエサ資源を算出

清水建設株式会社(東京都中央区)は2014年9月18日、ダム工事などに使用する夜間工事照明が工事区域周辺の生態系に与える影響をシミュレーションすることができる「夜間工事照明影響評価システム」の開発を発表した。

(画像はニュースリリースより)

山間部で行われるダムやトンネルなどの土木工事では、周辺の自然環境や生態系などの保全に配慮した施工が求められるなか、特に、クマタカなどの猛禽類に関しては、環境省の指針「猛禽類保護の進め方」に沿った対策を実施している。

夜間工事照明に集まる昆虫類を減らすための対策

蛾や甲虫などの昆虫類が照明に誘引されることによって、昆虫類を捕食するカエルやトカゲなどが減少、食物連鎖により最終的には、猛禽類にも影響を及ぼす恐れがあることから、同社では以前から、誘虫性の低いナトリウム灯を採用するなど、誘虫量を減らすための対策を行っている。

今回開発されたシステムは、水銀灯、ナトリウム灯、LED灯と、それぞれの照明別に誘虫量を実測し、誘虫に関するデータや照明種類別のコストデータなどと併せることで、カエルなどの中位生物が摂取できなくなるエサ資源のカロリー量を算出する。

今後は、ダム工事などの総合評価入札案件の提案書に、このシステムの採用を盛り込むとともに、現場の周辺環境や予算などの条件も踏まえ、最適な照明計画を立案していく。

▼外部リンク

 

夜間工事照明が生態系に与える影響を定量的に評価/ニュースリリース2014年-清水建設
http://www.shimz.co.jp/news_release/2014/2014028.html

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