トンネル用低周波騒音低減装置を実用化
三井住友建設は、9月25日、トンネル用低周波騒音低減装置レゾウォールサイレンサーを、茨城県発注の十国トンネル工事に、県の協力のもと導入・設置し、適用性ならびに騒音低減効果を確認したことを発表した。
低周波音は人々の生活、自然界にも悪影響を及ぼすとされ、これまでも低周波騒音を打ち消すための対策がとられて来たものの、効果は必ずしも有効とは言えない現状があるという。
(画像はニュースリリースより)
レゾウォールサイレンサーの概要
レゾウォールサイレンサーは、効果的で安定した低周波音低減を可能にする装置だ。
具体的には、スリットのある吸音隔壁(レゾウォール)をトンネル形状・寸法にあわせて設置し、トンネル断面方向に設置した妻隔壁とレゾウォールで囲まれたトンネル内空部分を共鳴空間として利用することで、スリットから吸収した低周波音を吸音吸収する。
なお、スリット幅を変更、設置長さを延長、中心周波数をチューニングするなど柔軟な対応ができるため、要求に合わせた低周波対策をとることもできるという。
特許出願中
三井住友建設では、現在レゾウォールサイレンサーの特許を出願中である。
今後、発破掘削のトンネル現場等にレゾウォールサイレンサーの導入をすすめ、よりよい環境づくりに貢献していくかまえだ。
▼外部リンク
三井住友建設 ニュースリリース
http://www.smcon.co.jp/2014/09259752/